空間を視覚的に広く見せる

K REMODELING

STORY
東京近郊にお一人で住まわれ高齢ということもあり、娘さんご夫妻の住む近くのマンションへの住み替え。
マンションは築30年近くなり、内装及び設備の老朽化に伴い全面リフォームの依頼となった。

このリフォームにおいてのテーマは、約64m2の決して広いとは言えない空間を如何に、視覚的的に広く見せ、
高齢者のひとり住まいに合わせた使いやすいプランニング、収納スペースの確保に心を尽くす。

解決方法としてのテーマは、サーキュレーション、目線のみを遮る壁、東側開口部の処理、バリアフリーに合わせた動線寸法、
収納力UPのための壁面収納等、リフォームにおける可能性を全て取り入れる。

リビング・ダイニング・寝室・キッチンの日常の主となる生活の場を一体の部屋(ルーム)として利用することで、テーマの解決策の手がかりとした。
当初、リビングと寝室の共有に対して抵抗感をお持ちだったクライアントだったが、住まわれてからご感想をお聞きすると、思っていいた以上に快適とのお話を頂く。

大きなテーマの対応策ばかりではなく、ダイニングの壁の一部にアクセントのカラーを取り入れたり、空間の広がりの演出のために壁を傾斜させたり、
玄関と寝室の天井上部に小窓、新聞受けをデザインしたり、遊びの演出も取り入れ日常にちょっとウィットな刺激を取りれた。

マンションのリフォームのテーマは、限られた空間と限定されて窓。
広がりと光の取り入れが重要なテーマ。
解決策は、お客様との対話の先に無限の回答があります。


DATA
所在地:東京港区
竣工:1997年 8月
家族構成:単身
主要用途:専用住宅 
改装床面積:68.89m2
構造:RC造・坪単価:61万円
施工:ミカド工業 株式会社

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